水のトレーサビリティを考える
03.

水道水、貯水槽が抱える問題

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「水道管」と「貯水槽」が抱える汚れ~浄水処理進化のかげに潜む問題とは?

水道水には水道法によって51項目もの厳しい水質基準が定められており、安全性はかなり高いと言えます。高度浄水処理をしている東京都では味にも自信を持っており、水道水をペットボトルに詰めて販売しているほどです。それでも多くの人が「水道水をそのまま飲まない」のはなぜでしょうか。そこには水道管と貯水槽に問題がある可能性が指摘されています。

 水道水の水源(ダムや河川水など)の水は、浄水場で沈殿、ろ過、消毒等の処理がほどこされ、キレイで安全な水となって、給水所に送られます。そこから排水管や給水管を通って各家庭へと届けられるのです。この排水管・給水管といった水道管、マンションで利用している貯水槽に汚れやサビが発生していたらどうでしょう。浄水場を出るときには安全でおいしい水であっても、蛇口から出てくるまでに汚染されてしまう恐れがあります。

水道水が家庭に届くまで

出典:アクア・ライフ・フォーラム21「皆の水道水」総合科学出版、2011

給水管、貯水槽が原因で、水道水に問題発生!?

一般的に、水道メーターまでの水道管は水道事業者が管理しており、古い管は安全で耐久性の高いものへと交換されています。一方で、水道メーターから蛇口までの水道管を管理するのは利用者。水道管の寿命は管の種類や使用条件で異なりますが、大蔵省令では建築附属設備として耐用年数を15年としています。しかし、人体に悪影響を及ぼす鉛管が今でも使用されている古い住宅も少なくありませんし、その他の材質の水道管でも、内部にサビが生じている例はたくさんあるのです。 また、多くのビルやマンションで採用している貯水槽水道方式に使われる貯水槽と高置水槽も管理状態が良くないと、虫やホコリが入り込んだり、細菌の繁殖もあります。 このように、水道管、貯水槽が原因で、水道水が汚染されることも多々あると言えるでしょう。 ※原則として市町村

貯水槽水道方式

出典:アクア・ライフ・フォーラム21「皆の水道水」総合科学出版、2011

水道管の汚れ

出典:(株)エヌ・アイ・シー