大切な水のこと
01.

水の種類とは?

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水は大きく分けると3種類あります!

暮らしの中で選ぶ水は様々に分けられますが、“①水道水”、“②天然水(ナチュラルウォーター、ナチュラルミネラルウォーター )”、“③RO水+ミネラル”という3種類で見ることができます。

①水道水~水質基準・浄化技術は高いが、続く水道水離れ…

1970年頃から水道水が「かび臭い」「生臭い」という苦情が全国的に起きはじめました。生活用水や農業排水が湖や川に流れ込み、植物性プランクトンや微生物の異常発生によって生じたのです。

水の臭いを取り除くために消毒・塩素使用を増やしたが、問題発生

  1. 塩素使用量を増加した結果、昔に比べてカルキ臭が強化
    (カルキ臭:水の汚れのアンモニア窒素と消毒塩素の反応から生じる臭い)
  2. 塩素が他の有機物と反応して発がん性物質トリハロメタンが発生

ミネラルウォーターや浄水器を買う人が増大

その後政府は水の水質基準を決め、浄水技術も向上していますが、調査結果(「イマドキの水事情」「妊娠・育児と水との関係」など)を見る限り、現在でも、水道水への人々の不安は拭いきれておらず、東日本大震災以降、さらに不安感が増しています。

②天然水~天然水は自然のままの水ではない!?

天然水と聞くと、自然に流れている水そのままというイメージを持つかもしれません。 確かに「エビアン」や「ボルヴィック」のようなヨーロッパ産には無殺菌・無除菌のものもあるのですが、実は日本で製造される天然水には、ろ過・沈殿・加熱殺菌という処理が義務付けられているのです。日本では、農林水産省のガイドラインで言うところの「ナチュラルウォータ―」「ナチュラルミネラルウォーター」を天然水と呼んでいます。

③RO水+ミネラル

RO水+ミネラルは、一度自然のミネラルも全て取り除いて純水にし、後から人工的にネラル成分を添加・調整した水のこと。

RO水とは?
RO膜(逆浸透膜)と呼ばれるフィルターを使用してろ過された水。通常のろ過では除去しきれない微細な不純物も取り除くので、極めて純度の高い水に仕上がります。
RO水+ミネラルの成り立ち
取り除く不純物の中にはミネラル分も含まれるため、RO膜でろ過した後は、健康とおいしさのためにミネラル分を後から追加配合。人工的な工程を含むため、デザインウォータ―と呼ばれることもあります。(RO水+ミネラル:第3章p24~で詳述)

生活の中で選ぶ「体に良い水」比較表

水道水 天然水 RO水+ミネラル
原水 主に河川系浄水場/地表水(水道法に適合した水) 「特定水源より採取された地下水」、および「この地下水のうち、ミネラル成分が溶け込んでいるもの」(食品衛生法に適合した水) 水道法(水道水)や食品衛生法(地下水)に適合した水
処理方法 沈殿、ろ過、および塩素消毒 ろ過、沈殿、および加熱殺菌 RO膜(逆浸透膜)を使ったろ過
加熱殺菌 加熱殺菌はしていないが、塩素消毒(殺菌)の影響で有害物質が発生 加熱殺菌あり=生の水ではない。加熱殺菌により、水の活性が失われ、体に良い水の決め手のひとつである「酸素」も「炭酸ガス」も失われる 加熱殺菌なし=生の水。水の活性があり、体に良い水の決め手のひとつである「酸素」も「炭酸ガス」もある。フレッシュな水になる
硬度 軟水が多い 軟水が多い 軟水(ミネラルをコントロールできる)
ミネラルバランス ミネラルが一定していない ミネラルが一定していない(採水地の環境に大きく左右される) ミネラルがバランスよく入っている
汚染リスク・有害物質リスク ・原水の地表水は、地下水に比べて汚染されやすい。土壌や水質汚染にも左右されやすい
・塩素消毒による有機化合物発生リスクあり
原水である地下水は、地表水に比べて汚染されにくい 不純物をナノレベルで除去できる処理法であり、土壌や水質汚染に左右されない

監修:東京医科歯科大学藤田紘一郎名誉教授

column飲み水の“安全基準”のイマ!

天然水より、水道水の基準の方が厳しい!?

安全基準については、水道水には水道法による「50項目」の厳格な基準があるのに対して、天然水を含むミネラルウォーター類には食品衛生法による「18項目」だけで、それほど厳しい基準ではありません。
水道水は、地下の水を汲むミネラルウォーター類と違って、地表の水を使います。地表の水の方が汚れた水が集まりやすいため、より水道水の方が厳しい基準を設け、浄水処理も行っているのです。

水道水 vs 天然水 【水質基準の違い】~天然水は緩い!

主に工場から排水される無機物や金属類について、天然水は水道水よりも水質基準が厳しくないことがわかります。

項目 水道水 天然水
水質基準項目数 50 39
カドミウム 0.003㎎/ℓ以下 0.003㎎/ℓ以下
0.01㎎/ℓ以下 0.05㎎/ℓ以下
ヒ素 0.01㎎/ℓ以下 0.05㎎/ℓ以下
フッ素 0.8㎎/ℓ以下 2㎎/ℓ以下
ホウ酸 1㎎/ℓ以下 30㎎/ℓ以下
亜鉛 1㎎/ℓ以下 5㎎/ℓ以下
マンガン 0.05㎎/ℓ以下 2㎎/ℓ以下

出典:厚生労働省「水道法:水道水質基準項目と基準値」、農林水産省「食品衛生法:基準」